内シャントについて閉塞の予防と注意点

内シャントについて

血液透析を行うには、大量の血液を体外に出す必要があります。そのため、通常の静脈だけでは十分な血液が確保できないので血管手術を行います。動脈と静脈をつなぎ合わせて、血流量の多い太い血管を作り、そこに針を刺して血液を取り出します。この部分を「内シャント」と呼びます。

内シャント

シャントの手術はほとんどの場合日帰りでできます。この手術は、遅くとも血液透析治療を始める2~4週間前に行います。シャントは、透析を続けていくうえで「命綱」です。長持ちさせる秘訣は、閉塞と感染を予防することです。

シャント閉塞の予防

シャント閉塞の予防には、次の3つが重要です。

(1) 圧迫による血流の停止をなくす。
(2) 過度の血圧低下による血流不良をなくす。
(3) 感染を防止する。

具体例

・手枕をしない。睡眠中、シャント側の腕を体の下にして圧迫しない。
・シャント側の腕に重いものを持ったり、ぶらさげたりしない。
・透析を終了して止血するときにも、シャントの血流を停止させない範囲で圧迫する。
・腕時計でシャント血管を圧迫しない。
・シャント側の腕で血圧を測定しない。
・シャント部を叩いたり、物に強くぶつけたりしない。
・透析後、針穴を保護しているガーゼは翌日までに取り除き、シャント血管をいつまでも圧迫したままにしない。
・体重の増えすぎに注意する。
・シャントの血流をときどき確めかる。異常があればすぐに報告する。

シャントに手を当てて、ブルブルと震えるような細かい振動(スリル)をみたり、ザーザーという滝のような音(血管音)を耳できくことができれば血流が保たれている証拠です。

シャント感染の予防を心掛ける

シャント感染はおもに以下の原因で起こります。

a.穿刺部付近の不衛生

b.シャント肢のかぶれ、かき傷

c.全身の抵抗力の低下

・シャントのある腕の清潔を保ち、爪などで傷をつけたりしない事が大切。
・傷やかぶれに気づいたらすぐに治療が必要。
・透析直後の入浴は控えて、針穴をぬらさないように注意する。ぬれてしまった時はきれいに洗って、乾燥させるようにします。ぬれたガーゼや絆創膏をつけたままにしておくと、すぐに感染をひき起こします。

シャントが閉塞するときの症状

・スリルや、音が弱くなる。
・聴診器でシャントの音が聞こえなくなり、シャントの拍動しか触れない。
・血管に沿って痛みがある。
・血管が固く触れる。
・シャント肢が今までよりも冷たく感じられる。
・シャントの血管に熱感を感じる。
・針穴の周囲や腕が赤く腫れる。

※ 異常を感じた時は、すぐに担当の先生に報告する事が大切です。素早い処置が大切と言われています。
※シャントの血流量が大きくなりすぎると心臓の負担となり、小さくする手術を行うこともあるそうです。

ちなみに、透析終了後は5分~10分程度「透析止血バンド」を使って血を止めるのですが、私は手おさえ派です。これは、どこまで意味があるかはわかりせんが、長くシャントを使っていく為には、良い方法なのではないかと思い自分なりにそのようにしています。ちなみに、今の病院では30人ほど透析患者さんがいらっしゃいますが、手おさえは自分1人です。

ですので、ほぼ自己満だと思いますので、これから透析導入という方は、amazonなどで購入できますので使いやすい「透析用止血バンド」を探されてください。

amazon 透析用止血バンド

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